
2011.11.02【ミニアルバム】
DDCZ-1781 Happy Toy ¥2,100 (tax in)
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デビュー20 周年を迎え原点を
みつめ直したChara
伝えたいことがあるから歌う___。
彼女の声で紡いだ音楽を"怖じけず素直に"
感じてほしい1 枚。
前作「Dark Candy」と合わせて作られる
Chara のパラレルパーフェクトな世界。
「うたかた」
1 Feeling Feeling
2 Magic View
3 永遠を知らないか
4 Oshiete
5 真夜中の約束
6 わかんない
7 あいしたいな
「うたかた」 Notes
1991 年のデビュー以来、時代や作品に応じて、伸びやかに音楽性を変化 させてきたChara。 今年デビュー20周年を迎えた彼女が今年4月リリースの アルバム『Dark Candy』と対になる、もう一枚の新作アルバム『うたかた』を リリースする。ガーリーなポップ・クリエイターとして、ソウルフルなグルーヴと スウィートなメロディを作品に落とし込んだ前作に対して、オルタナティヴな女性 アーティストとしての成熟と核心を、鍵盤とギターの素描に近いシンプルな楽曲を 通じ、包み隠さず明らかにしているのが本作の大きな特徴だ。 ポップ・クリエイターとしての側面とアーティストとしての側面を調和させていた 以前の作品とは異なり、その2つの要素を『Dark Candy 』と『うたかた』という 2枚のアルバムに振り切っている2011 年のChara 。 彼女の意図は明確な形で伝わってくる。
「わたし、やりたいことは止めることなく、どんどんやりたい人間なのね。 そして、時代も、人と人とのつながりのなかで共作したり、作品を発表することが 無理なく自由に出来るようになってきましたよね。そういう意味で、 ミュージシャンとして、これから先の音楽生活を豊かにするのは、自分の動き 次第だと思うし、実際、表現するうえでのストレスはここにきて、どんどん なくなってきているんです。そして、8月に配信限定でリリースした「伝言」や 今回の『うたかた』を世界に向けて発表するというのは、太字の「海外進出」って ことではなく、今という時代や今のわたしが感じている音楽の自由な広がりを 表現したかったということなのかも」
彼女にとって大きなチャレンジとなる本作は『うたかた』というタイトルからも お分かりのように、触れたら壊れてしまいそうなほどに儚く美しい楽曲の響きが 繊細なタッチですくい上げられている。 鍵盤とギターを中心に、楽曲のアレンジに無駄は一切なく、英語詞の「Oshiete 」 と日本語曲が自然に響き合いながら、その日本語曲も感覚的な表現に重きを置いた 言葉が喪失と発見の物語をふわりと描く。 さらにその言葉は、しなやかに声域を行き来しながら、ささやくように歌われる ことで、吹き込まれた歌の息吹が生のままに瑞々しく伝わってくるかのようだ。
「今回の作品を出すことで、これから先の活動も広がっていくような、そんな気分 なんですよ。メジャーとインディーズの架け橋になることであったりとか、先輩 ミュージシャンとの融合、ジャンルが違うアーティストや若い世代、それこそ小学 6年生の息子とのセッションもやってみたい。映画音楽や誰かのプロデュース、音楽の 教科書に載ってる子供のための合唱曲なんかもいつか書いてみたいんですよね。 こうやって話しているだけでアイディアがどんどん湧いてくるんですよ」
核心となる部分だけをその手に乗せ、そっと差し出すこの作品は、 ポップ・クリエイター、Chara のみを知るリスナーにとってはもしかすると 静かに過激な作品かもしれない。しかし、このアルバムの胸打つ強さと奥深さ、 そして自由度の高さというのは、ミニマルな楽曲のみが表現出来るものだ。 未来へと進んでいくために、デビュー20周年という節目に音楽家としての 初心に立ち返ったChara 。彼女が完成させたのは、ささやかにして存在感の 大きなアルバムだ。
text by Yu Onoda